長野県塩尻市は、まちの中に信濃川水系と天竜川水系の分水嶺
「大分水嶺」のある、全国でも珍しい市です。
特に北小野地区には、昔から上質な地下水が豊富にわき出し、
水にまつわる昔話が数多く残されています。
清少納言の「枕草子」に記された“たのめの里”が
小野地区周辺を指すと伝えられることから、
現在でも“たのめの里”と呼ばれています。
私たちは、提携を結ぶ「生活クラブ生協」とともに、
長野県塩尻市と2015年から協力関係をつくってきました。
食や健康・環境保全など多様な分野で協力し、
地域社会の発展をめざしています。
採水を行なう長野県塩尻市北小野地区の水源は、
標高800メートルの位置にあります。
水源には豊富な水量があり、琵琶湖と同じ水量があると言われています。
厚生労働省「おいしい水研究会」が公表した
おいしい水の要件にも適合している良質な水。
この水源には、信州エコプロダクツ以外の参入は許されていないため、
将来にわたって枯渇の心配がありません。
地下250mから汲み上げる水は、
硬度48・PH8の弱アルカリ性の軟水。
当社の自主検査に加え、地元・塩尻市の管理による
水質検査が定期的に行われている、安全な水源(※)です。
※水源の環境を見る指標として、硝酸態窒素・亜硝酸態窒素・塩化物イオンの値があります。農業肥料や工場排水に由来する硝酸態窒素と亜硝酸態窒素の値は0.29mg/L(基準10mg/L以下)また、汚染の指標とされる塩化物イオンの値も1.5mg/L(基準200㎎/L以下)です。
水源のある北小野地区の自然環境は、
塩尻市と地元の地域住民、そして私たち信州エコプロダクツ株式会社が
一体となって大切に守り続けています。
北小野地区は地区住民の手により、
水源地周辺の森林整備などの環境保全活動や
地区の伝統・文化の継承が行われてきましたが、
人口減少・高齢化に伴い、継続が懸念されている状況です。
私たちは毎年、生活クラブ生協とともに、
水源地の森の整備・保全活動に参加しています。
地元の皆さんと、枝打ちや植樹など美しい森づくり作業を一緒に行い、
環境保全活動を継続し、豊かな水源を守っています。
そして生活クラブの水源地としておいしい水を供給し続けることで
都市と地域の交流の促進、
地域の人々との絆の醸成を目指しています。